華東師範大学留学記録

2018年1月まで華東師範大学(上海)に語学留学中

中国における縁起物 ①

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校内をぶらついていたら子猫が顔を出してました。可愛い。
 
今日は、授業の復習ついでに「中国の縁起物」のお話。
 
あまり機会はないかもしれませんが、

中国の方への贈り物の際は少し気をつけたほうがいいかもしれません。
話を聞いたところ、日本以上にタブーなものがあるような気がします。
 
その「タブーなプレゼント」として代表的なものが「時計」と「傘」。
 
「時計」は、中国語で【钟(zhong)】。
つまりプレゼントとして「時計を送る」は【送钟(song zhong)】となります。

 

率直なところ、私が初めてこの話を聞いた時「ん?だから??」となってしまいました。
 しかし、ここからが本題。
 
この【送钟】と全く同じ音で【送终】という言葉があることが問題なのです。
お気づきかと思いますが、【终】は「終わり」「死」の意を含む言葉です。
 
つまり、時計を送ることで「死」を連想させるため、贈り物としてはタブーとされています。

(ちなみに【送终】は、「死に水をとる」「死に目に会う」ということです。)

 
ただ、これは置き時計や掛け時計の話で、腕時計は大丈夫なようです。
おそらく腕時計の中国語は【手表】で【钟】がつかないからではないでしょうか。
 
「傘」も同様で、「バラバラになる」意を持つ【散】と同音のため
今後も関係を続けていきたい相手への贈り物としては相応しくありません。
 


一方で、一般的なプレゼントが「花束」「果物」「ワイン」といったもの。
 
しかし、日本同様、「菊の花」は不適切です。
果物も「別れ」を示す【离】と同じ音の【梨】は好まれない傾向があるようです。

 

 

他にも縁起の悪いプレゼントがあるようなので、時間がある時にでも調べてみようかな。

書ききれなかったので、続きは次回に。