華東師範大学留学記録

2018年1月まで華東師範大学(上海)に語学留学中

「スパイを探せ」

スピーキングのクラスで度々するゲーム「スパイを探せ」。

 

ルールは、皆が同じ単語のカードを持っている中で

ごく数人が違う単語の札を持っており、最後にその「スパイ」が誰かを当てるもの。

 

因みに、他者の手札はもちろん、自身がスパイか否かも分からない状態で始めるため

各々が自分の手札の単語を口頭で説明していく中で判断していきます。

 

今日は、皆が「苹果(リンゴ)」の紙を持っているなか

「西瓜(スイカ)」の札を持ったスパイ役の4人を見つけるものでした。

 

みんなが順番に

「寒い地域にあるもの」「会社の名前になっているもの」

「色んな色があるもの」「中に種があるもの」「丸いもの」

と説明していき、明らかに私の手札「リンゴ」と一致。

 

自身がスパイではないことを確信した上で、

私の番が来たので「病気になった時に食べるもの」と堂々と答えました。

 

・・・これが予想外に「文化の違い」に直面。

 

私のこの回答直後、皆んなが一斉に驚いた顔で私を見る。

しかも声を揃えて、私が「スイカ」の札を持つ「スパイ」だと断定してくる。

 

その反応に、もはや私が驚く。(笑)

 

日本人のクラスメイトだけは、私の回答に納得していたようで

「彼女はスパイじゃない」とフォローしてくれました。

 

結局、ゲーム終了後に分かったのは「文化の差」だったこと。

 

私は風邪の時に「すりおろしたリンゴ」を食べる印象がありました。

これは日本人のクラスメイト全員が同意してくれました。

 

一方で韓国では、そもそも病気のときに果物を食べる習慣がないようです。

むしろ食べてはいけないんだとか。そのために揃って私をスパイだと断定したらしい。

 

ちなみに「じゃあ風邪の時何を食べるの?」と聞いたところ

「棗・梨・ネギの根っこ・生姜を混ぜて煮たものをよく食べる」らしい。

  

ただ、これを韓国南部の釜山出身のルームメイトに話したところ

「私も風邪の時リンゴとかの果物食べるよ」ということでした。

 

つまりは、地域や家庭で違うってことですね。

(でもクラスの韓国メンバーには全員から否定されたんだけどなあ)

 

反対に、韓国ではリンゴは「食べると綺麗になると言われているもの」

「朝と夜に食べてはいけないと言われているもの」らしく

この回答に対して韓国以外のクラスメイトが「ん?」となっていました。

 

そして、ここからは中国の話。

 

私にあらぬ疑いがかかるも(笑)日本人クラスメイトのフォローのおかげで

大体の人が「文化の差」を察してくれ、私のスパイ容疑は晴れた感じでした。

 

ただ、どうも中国人の先生だけは明らかに私を疑っている様子でした。

終わり際「私の中で2人怪しいのがいるわ」と言いながら私としっかり目が合う(笑)

 

結局私はただの平民なんですけども(笑)

 

授業後に先生が教えてくれたのは、日本で病気の際にリンゴを食べるように

中国では病気のときに「スイカを食べろ」と言われていること。

 

準備をした先生のみが「スパイ」が「スイカ」であることを知っていたため

私の疑いが一向に晴れなかったようです。そりゃそうだ(笑)

 

しかし中国といえど広いため「上海は」スイカなのかもしれません。

北の寒い地域で「スイカを食べろ」は少し無理な気がします。

 

 

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教室棟周辺に住み着いているのだろう白猫。

それにしても「君、伸び方おかしくないか?」

 

 

明日で帰国まで90日。