華東師範大学留学記録

2018年1月まで華東師範大学(上海)に語学留学中

友人の話(ブータン)

今期のクラスにはブータン出身のクラスメイトがいます。

 

驚くことに、何千人規模の留学生を受け入れているこの大学で、今期唯一のブータン人。

そして私にとっては、彼が人生で初めて会ったブータン人。

 

ブータンといえば「幸せの国」の印象。

  

ブータン人のクラスメイトは、以前のプレゼンテーションで

「幸せなのは、国内に信仰が根付いているため」と話していました。

 

ちなみに「仕事や学問にそこまで熱心でない文化」といった旨のことも話しており

「だから幸せなのかもね」と笑いながら話していました。(きっとそうだよ)

 

ただ今晩のクラスチャットが少し興味深かった(笑)

先生までもが、チャット内容をタイムラインで流してしまう事件(笑) 

 

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以下、先生とブータン人の留学生の会話。(一部抜粋)

 

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先生

「(宿題は)一番怖い、若しくは幸せと感じたことについて」

「自分の体験談を1つ話してみて」

 

ブータン人

「もしそれが無い場合はどうすればいいですか」

 

先生

「幸せすらないの?」

「あなたは世界で最も幸せな国から来たんじゃないの?」

 

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ブータン人「でも僕は幸せじゃないよ」

 

先生「もう一度よく考えてみて!」

 

ブータン人「今の4代目の国王が幸せなのは、4人の奥さんがいるからだと思うよ」

 

先生「じゃあ、あなたの国で最も幸せな人の話をしてみて」

 

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確かに、 幸せの国から来たからと言って彼が幸せである必要性はないのですが

「幸せじゃないんだ〜」ってクラスメイトと話題になってしまいました。

 

あとこのチャットで知ったのですが、ブータンって一夫多妻制の国のようです。

国王と一緒にテレビに映っていた奥さんは何番目の奥さんだろうか........

 

(以下、余談)

 

以前、大学の課題の関係でブータンの展示会に足を運んだことがあります。

上野の森美術館で開催していた「ブータン〜しあわせに生きるためのヒント〜」です。

 

仏教国という点では多少身近に感じる一方で、未知さも感じていたブータン。
「幸せの国」という抽象的な表現にも疑問で、その答え探しの意味でも行ってみました。

 

入るとブータンの民族衣装や生活用品がずらり。
現地の動画も流れており、民族感が残る街並みに興味を持ったのを覚えています。

 

そして壁には「『現状に満足すること』が幸せへと繋がる」といった内容が書いてありました。

 

つまり、食料や物資が十分でない現状に不満を持つのではなく、その状態を受け入れること。

今の自分が置かれている状況に満足することで、幸せを感じることができる。

だから国内の近代化は少しずつ行い、現状を大きく変えないようにしているとのことでした。

 

その時はどこか納得と、あえて近代化をしないことに感心さえ覚えましたが

改めてブータンのことを調べてみると違った一面が見えてきました。

 

どうも、クラスメイトが「ブータン人は仕事に熱心ではない」といったように

仕事を含む生活全般で「自分の好きなことしかしない」傾向がある様子。

 

そして所謂「皆んながしたくないような仕事」はインド人労働者が多いようで

建設業や清掃業は、仕事を求めてブータンに流れて来たインド人が占めているのだとか。

そのためかインド人に対しての態度は「優しい」印象のブータン人とはかけ離れているのだとか。

 

まあ、どれもインターネット上の情報なので鵜呑みにはできないですね。

 

単純にブータンに興味があるので行きたいところですが、ツアー参加が義務らしい。

近年まで鎖国状態だったので、ツアーで入国できるようになっただけでも大きな変化の様子。

 

いつになるかは分からないけども、訪れてみたい国の一つです。